PMP(第6版+アジャイル)、新試験合格体験談!学習方法について解説!

この記事では、
PMPの概要、学習におけるポイント、効果的な学習方法についてお伝えします。

PMPとは?

PMPとは、Project Management Professionalの略で、プロジェクトマネジメントに関する国際資格です。アメリカの非営利団体Project Management Institute(PMI:プロジェクトマネジメント協会)が認定しています。PMP試験は、プロジェクトマネジメントに関する経験、教育、知識を測り、プロフェッショナルとしての確認を目的として実施しています。プロジェクトマネジメントに関する資格のスタンダードとして広く認知されており、プロジェクトマネジメント・スキルの評価基準として、IT・建設など多くの業界が注目している資格です。

PMPが難しいとされる理由

一般のPMP合格率は、約60%とも云われていましたが、公表はされていません。
実際には一人の受験生が複数回受験しているケースが多いため、難易度としてはもう少し高いのかもしれません。
筆者が難しいと感じた理由は以下のとおりです。

理由①:35時間以上の公式なプロジェクトマネジメントの研修を受講する必要がある
理由②:プロジェクトマネジメントの業務経験を英語で記述する必要がある
理由③:PMIイムズ(PMIが望むPM像)を理解する必要がある

試験自体も難しいのですが、受験までのプロセスもPMPが難しいとされる理由の一つだと思います。
この「PMPが難しいとされる理由」もある中で、筆者が学習を通し、効果的だと感じたポイントを次に述べていきます。

効果的な学習方法

筆者は2回の受験で合格しました
1回目は2021年4月、2回目は2021年9月に受験しています。
ともに、2021年の新試験で受験していますので、そこから得た経験より効果的と思われる学習方法を紹介したいと思います。

PMP Exam Updates (pmi.org)

効果が高いと感じた学習方法、結論から言うと以下2点です。
その①:PMIイズムを理解する
その②:PMBOK、アジャイル実務ガイドを熱読する

1回目の受験における反省点

1回目の受験ではPMBOK第6版の熱読と模選問題を繰り返し行っていましたが、結果【Fail】、、、
勉強をやり切った後のFail判定だったため多少の絶望感を味わいながらも、現実をみるため自己分析を行いました。

Performance by Domain
 People: Needs Improvement
 Process: Target
 Business Environment: Needs Improvement
(合格:Adove Target/Target、不合格:Below Target/NeedsImprovement)

Processは合格の域に達していました。問題はPeople/Business Environment、特にPeopleは出題比
率も高いため、学習方法の改善が必要と認識しました。

※各ドメインについては、PMP・試験変更後の詳細なアウトライン(ECO: Examination Content
Outline)を参照してください。
PMP Exam Preparation (pri.org)

反省点は、
・PMBOKの熟読はITTOを中心に頭への詰め込みをしており、本質の理解が出来ていなかった
・模擬問題もITTOの暗記を主にしていた
全体的に暗記すること頼りすぎたことが反省点です

ITTO (インプット・ツールと技法・アウトプット)自体は重要なので、理解しておくことは重要ですが、ITTOや自分で計算する問題はほとんど出題されなかったです。
People:プロジェクト・チームを効果的にリードするためのスキルと活動にウエイトを置く、これをしっかり理解できるように習することを心掛けることにしました。

2回目の受験に向けて改善点

Peopleを理解するため、取り組んだのは模擬問題の中身の理解です。
ただ、暗記して解くのではなく、その解答に至る考え方を理解することに注力しました。自分の解容が誤っている場合は、正しい解答との考え方の違いをしっかり理解し、読み解くことが大事かなと思います。
結果、これがPMIイズムを理解する一つの手法になったと考えています。

ポイントはアジャイル!(アジャイル実務ガイド)

新試験になり大きく変わった要素として、上のドメインに対し予測型プロジェクトマネジメント・アプローチについて約50%、アジャイル型・ハイブリッド型アプローチについて約50%が出題されます。

予測型、つまりはウォータフォールモデルでのプロジェクト推進手法となるため、これは従来通りです。追加になるのはアジャイル型・ハイブリッド型、これらを予測型と区別し理解するためには「アジャイル実務ガイド」をしっかり読み込むことで最低限の対策はできると考えています。
筆者は普段アジャイル型・ハイブリッド型でのプロジェクト推進がほとんど無く、予測型での活動が
ほとんどですが、「アジャイル実務ガイド」を読み込むことで試験対策とすることができました。

アジャイル開発の進め方 (ipa.go.ip)

結論から言うと、アジャイル学習には「アジャイル実務ガイド」が必須テキストです。
「アジャイル実務ガイド」の読み込み前後では、問題に対する理解度が全く異なります。

まとめ

筆者が感じた効率の良い学習方法
その①:PMIイズムを理解する(模擬問題を通して理解する)
その②:PMBOK、アジャイル実務ガイドを熱読する

PMBOK、筆者は第6版のみの学習を行いましたが、2023年4月の段階では第7版の学習も必要かと考えています。
合格までの学習方法を振り返ってみると、あまり特殊な学習は行っていないことに気づきました。
他の情報サイトでも書いてあるように、正攻法な学習方法が結局のところ一番効果的な学習方法ではないかと感じています。

私の経験踏まえ、これからPMP試験を受験される方への参考になれば幸いです。